こんにちは。
三重県四日市市にある 楓和工業です。
今週は、総務課の現場見学ブログをお届けします!
2025年5月に、鹿児島県の実験プラント建設/機器据付工事の現場見学に行ってきました。総務課現場見学としては初の九州!今回は浅野と佐々木の2名で行ってきました。
今回の移動手段は、「フェリー」!
現場への移動手段がフェリーと聞いた時から、「フェリーに乗りたい!」と社長に話していたのが叶い、ついに実現しました。(もちろん現場見学がメインです!)
初めてのフェリーだったので楽しみにしていたのですが、先にフェリーを利用した社員からは「二度と乗りたくない。」「揺れで一睡もできなかった。」と聞き、急に不安に…。飛行機で行くのもありなのでは?と社長に相談しましたが、「フェリーに乗りたいんやろ?」とひとこと。
「…ハイ。その通りです。」と、いうことでフェリー移動が決定。
会社に集合し準備物を確認したら、まずは大阪港へ向かいます。
車内では当日朝に観た映画が2人とも、名探偵コナン紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)だと分かって盛り上がりました。
フェリー「さんふらわあ きりしま」は、全長192m、旅客定員639名という大きな船!
乗る前からその迫力に驚かされました。
私たちが利用したのは、1人分のスペースが仕切られている「プライベートベッド」タイプの客室です。決して広くはありませんが、寝るだけなら十分なうえ今回は私たちだけの貸切状態で、快適に過ごせました。
夕方に大阪を出発し、鹿児島県志布志市には翌朝到着予定です。
夜は、船内レストランでバイキングを楽しみました。お肉やお刺身、筑前煮、デザートなど、種類が豊富でつい食べ過ぎてしまいました…。
佐藤さんおすすめの麦みそのお味噌汁もとっても美味しかったです!
展望大浴場もおすすめされていましたが、タイミングを逃してしまい利用時には外は真っ暗でした(残念)
酔い止めを飲んでいたおかげで船酔いは回避できましたが、揺れはずっと続いていて、ぐっすり眠るのは難しく…。なんとか休もうと頑張るも2時間おきに目が覚めてしまい、夜明け前にはロビーで海を眺めて過ごしました。志布志到着まであと4時間…。
ちょうど同じ頃に佐々木さんも起きていたので、2人で早朝から船内の謎解きゲームに挑戦しました。「行方不明の愛犬を探せ」というテーマで、船内を歩き回りながらヒントを探して謎を解いていくゲームです。
答えがなかなか見つからず悩みましたが、ロビーにある“ほぼ答え”のヒントに助けられて、なんとかクリアできました。
クリアしてもまだ朝5時半。結局そのまま朝を迎えましたが、食欲旺盛な私たちは朝食をしっかり食べて満腹で下船しました。
志布志港に到着後は、鹿児島空港で合流した社長と一緒に現場へ向かいました。
現地では、工事課の佐藤さんと久しぶりの再会!佐藤さんは鹿児島に来て約1カ月ですが、休日に滝や神社などの観光スポットを巡っているそうで、鹿児島県を楽しんでいる様子。
実習生や特定技能のみなさんも元気そうで安心しました!
今回見学したのは、下水汚泥ガス化発電プラントの建設現場です。
汚泥ガス化発電とは、下水処理場などで発生する汚泥を原料にバイオガスを作り出して発電する方法ですが、建設中のパイロットプラントは、また違った方法で下水汚泥を燃料ガスに転換しエネルギー回収します。
鉄骨溶接や塗装のほか、焼却炉の組立て、機器据付設置場所のベース改造などの作業を見学しました。
作業の合間、カメラを見つけるとポーズを決めてくれたり、作業を説明してくれたりと本当に優しい皆さん。
現場から桜島が見えると佐藤さんが教えてくれましたが、この日は曇りでうっすらと見える程度でした。晴れの日はとてもきれいに見えるそうです。
佐藤さんや社長から話を聞き(汚泥ガス化発電についても図面を見ながら分かりやすく教えていただきました)、実際に施工が進んでいる様子や設置機器を見学し、普段デスクワーク中心の私たちにとっても多くの学びがありました。
これまで、地球温暖化については様々な議論がされてきましたが、2015年パリ協定が発効されて以降、世界各国で脱炭素化が進んでいます。
日本では化石燃料を燃焼させる火力発電が最も多く全体の70%以上を占めていますが、環境問題への関心が高まるにつれて、再生可能エネルギーへの移行のための取り組みがなされています。
再生可能エネルギーとして下水汚泥という廃棄物を有効活用でき、すでに存在している下水処理施設に設置されることも多いため、既存インフラを有効活用できる点も大きなメリットです。さらに、バイオガスを利用することで化石燃料の使用を削減でき、CO2の排出削減にもつながります。
しかし、再生可能エネルギーとして地球環境にやさしい仕組みである一方、発電設備などの整備にはコストがかかり、汚泥の性質によって発電効率に影響があるなどの課題もあります。
課題がありながらも、導入が進められているのは、やはりバイオマス発電の中では地域密着であることのほか、“地球の環境を守りながらエネルギーを作る”ということは、とても価値のあるものだと認識されているからではないでしょうか。
まだ導入が少ない下水汚泥ガス化発電という先進的な取り組みに関われたことは、とても貴重な経験であり、環境課題への貢献につながると感じています。
これから暑くなりますが、熱中症対策などを徹底し、健康第一・安全第一で完工まで作業してまいります!
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最後に。現場で働く皆さんの姿を見て総務としてもより現場を意識したサポートの必要性を感じました。現場の声をしっかり聞いて、皆さんが必要としているサポートを届けていきたいと思います。社員の皆さんが気持ちよく働ける環境作りをしっかりと支えていきます。
また、こうした現場見学を通して楓和工業の仕事や取り組み、技術力と社会貢献を広く伝えていけるように努めていきます!!
現場見学の動画はInstagramでも更新しています!
ぜひ、ご覧ください。