こんにちは、三重県四日市市にある 楓和工業です。
朝晩の冷え込みに加えて、事務所入口のもみじが少しづつ色づいてきており、秋を感じます。
今週は総務課の更新です。
先月、久しぶりに現場見学へ行ってきました!
総務課の知識を深め、より自社の仕事内容を知ることを目的に始まった現場見学は、ここ数年コロナ過ということもあり行えていませんでしたが、ついに復活。
今年の2月から始まり、間もなく工事完了となる奈良県の廃棄物処理施設新設工事現場を見学してきました。楓和工業はこの建設工事のうちリサイクルプラントの機器据付工事を行いました。
案内してくれたのは、工事部の渡辺部長です。
総務見学用の作業服・ヘルメット・フルハーネスと、お借りした空調服でいざ現場へ!(空調服がなかったら運動不足なわたしはきっと汗だく、熱中症で倒れていたことでしょう…。風量も強くてとても涼しかったです。)
施設建設の様子は組合ホームページで更新される、たより や進捗工事写真で見ていました。
写真の通り、現場付近は山。渡辺部長はこの工事期間にイノシシに数回遭遇したそうです。
建物の中に入るとカラフルな機器が目に入りました。珍しいようですが、この施設の設備はごみの種類によってコンベヤが色分けされているそうです。
カンや資源ごみ、不燃ごみ、粗大ごみなどは各コンベヤで運ばれ処理されます。
こちらはカン投入口です。約30mあるこのコンベヤの先で余分なごみが取り除かれ、磁力選別機にてアルミやスチールなどに分別されます。
不燃・粗大ごみはこの大きな青色のコンベヤで運ばれ、低速破砕機と高速破砕機によって細かく破砕されます。目で追えないぐらいの速さで回る高速破砕機は、今回工事一番の重量で、なんと約20tもあるそうです。(20t=海辺にあるテトラポット1個分または軽自動車20台分)
こんなに大きな鉄の塊も日々のごみ処理によって、摩耗していくので定期的な整備が必要となります。
説明を聞きながら、工事部Tさんの現場で高速破砕機の整備をしているな、と思い出しました。今月も三重県内のリサイクルセンターの高速回転破砕機整備工事がありました。
高速破砕機で破砕されたごみはさらにコンベヤで運ばれ、こちらも磁力選別機によって分別、処理されます。
まるで迷路のような通路を上がったり下がったり、今自分がどこにいるのか、このコンベヤはどこにつながっているんだ?と分からなくなるほどたくさんの機器が所狭しと据付けられています。
渡辺部長についていかなければすぐ迷子になっていたでしょう…。
歩いている床板、階段や手摺、柱もすべて据付けおり、組立て時の溶接部などは最後にきれいに塗装します。
/ 塗装中のJさん。細部までしっかり仕上げます。 \
ここに写っているすべての機器を据付けています。設置するまでにたくさんの工程があると教えていただきましたが、とにかく凄い。据付前の何もなかったときが想像できません。
機器の大きさや役割など、事務所にいるだけでは知り得ないことが沢山あるので、現場見学は面白いです。あとから現場見学の動画を確認したら「凄いですね」とか「へぇ!」しか言っていませんでした。語彙力皆無。
収集車がごみを降ろすエリア、プラットホームです。ごみピット(搬入ごみを一旦貯留する場所)にはまだ足場が残っており、作業中のため中が覗けませんでした。
プラットホーム横で、工場で製作していた脱臭ダクトを発見!
/ 工場での脱臭ダクト製作の様子 \
工場から分割した状態で運ばれてきたダクトは、現場で溶接し設置されました。工場から出荷された製品の設置後を見るのは初めてです。
ごみピットの生ごみなどから発生する臭いは、定期的に吸い込まれこの脱臭ダクトを通り、脱臭装置へ。
/ 脱臭装置の中には活性炭が詰まっています。取替可。 \
脱臭装置上部で楓和社員を発見。クレーンを使用し据付作業中です。
この工事は出張現場なのでお会いするのは久しぶりで、実習生のCさんが現場で働いている姿をみるのはこれが初めてでした。
何をどうやって設置したのか、ほとんど知識のない私にもわかりやすく説明してくださった渡辺部長。ありがとうございました!
この施設には一般のお客さん(社会見学など)の見学者通路があります。興味を持たれた方は、お近くのごみ処理施設も見学が可能なところがあるかと思いますので、ぜひ行ってみてください。日本は他国に比べごみの排出量が多い国です。ごみを出さない・減らすということを意識するきっかけになるのではないでしょうか。
そんなこんなで1時間ほど見学させていただきました!
現場事務所に戻りお弁当をいただいた後、帰社しました。
久しぶりの現場見学でしたが、毎日の作業日報だけでは理解しきれない自社の仕事を実際に見て直接話を聞くことができ、とても良い機会となりました。
そして、私の想像する何倍も大変な仕事だと改めて感じました。
このような現場見学などを通じて、これから少しでも建設業の魅力と楓和工業の仕事を発信していけたらと思います。
SNS(X、Instagram)でも楓和工業について色々発信していますので、ぜひご覧ください。
建設会社のこれが知りたい!などありましたら、こちらもぜひお聞かせくださいませ。