こんにちは。株式会社楓和工業、社長の村川です。
いよいよ4月新年度を迎えました。
この時期になると新しい始まりを予感させ少しわくわくします。
それと同時に、なぜ新年度なるものが存在するのか、そしてなぜ1月1日の新年とは別に4月1日なのだろうと思うのです。
いつもはなんでやろう程度ですが、ここはブログのネタになると思い、思わず検索してみると4月新年度の起源は江戸時代までさかのぼることに驚きました。
なぜ4月が新年度になったかというと、江戸時代の年貢(税)はお金ではなくお米でした。
しかし明治維新が進むにつれお金で税を徴収するようになると、農家は秋にお米を収穫しそれをお金に換えてからしか納税することができず、それを待ってから予算編成をするには新年度が1月では間に合わないために4月になったそうです。
正式なものとしては1886年(明治19年)4月1日に政府の会計年度がスタートしたそうです。
何はともあれ、無事に新年度を迎えられホッとしております。
それと同時にまた1年頑張らねばと身が引き締まります。
さて今回は、新年のブログでお伝えしておりました、特許出願中の「抜管作業」の技術をご紹介させていただきます。
「抜管作業」とは、弊社の主力工事である水管式ボイラーの補修や基幹改良などで、既設の拡管水管を撤去する際に必要な作業です。
拡管水管はドラム(水胴、汽水胴)の管穴に対し、水管と言われるパイプを挿入し水管をコロ広げしてドラムの管穴に固着(締めつけ)させています。
抜管方法はいくつかありますが、弊社では管穴に一番傷がつきにくい
ガスバーナーで加熱しその後急冷させ弛緩させる方法を用いております。
今回抜管作業の加熱に特化したガスバーナーを日酸TANAKA様と共同開発し
関係各社様のご協力のもと楓和工業として初めて特許出願しましたので、
簡単ではございますが作業風景を一部ご紹介させていただきます。
まずは特殊バーナーを使用し水管の拡管部を急加熱させます。
この加熱時間が長いとドラムに熱が伝わってしまい熱影響でドラムの変形などを招く恐れがあります。
またドラムが熱膨張することにより水管が弛緩されず抜管し辛くなります。
この特殊バーナーの開発により通常、2~3分程度かかっていた加熱時間が1分かからずに加熱できるようになりました。
その分ドラムへの熱影響が少なく弛緩作業が容易になりました。
その後エアーなどで水管、ドラム共に常温程度まで急冷させます。
急冷させる事により約1%、管を熱収縮させることで弛緩が完了します。
その後打撃などを加え抜管していきます。
処理能力は15~30/hですが従来のバーナー加熱よりもはるかに作業効率が上がりました。
また弊社が進めるSDGsの一環とし加熱に使うガスもアセチレンより遥かに低炭素な水素ガスを使用することにより、環境に配慮したカーボンニュートラルの実現に向けて取り組んでおります。
「抜管作業」の詳細についてや弊社の行っているSDGsについてご興味があれば是非ともお問い合わせいただければと思います。
今後も技術開発やSDGsなど、様々な取り組みを行い社会貢献していきたいと思っております。
最後になりましたが、楓和工業は今年度で法人設立20年目を迎えます。
まだまだ若輩ではございますが日々精進してまいりますので、引き続き変わらぬご愛願とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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