こんにちは。株式会社楓和工業、社長の村川です。
さて、楓和工業ではコロナ禍においても2021年度新卒者求人を行っております。
採用に際し楓和工業ではzoomを用いたオンライン面談など、臨機応変に対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
どんな環境にも耐え、立派に成長するように
トップの写真は、数年前に、福岡県に出張していた際の休日に立ち寄った、熊本県にある杖立温泉の「鯉のぼり祭り」です。
3,500匹もの鯉のぼりが温泉街の川を埋め尽くしていてその情景に圧倒されたのを覚えています。
また、この「鯉のぼり祭り」が始まったのが1979(昭和54)年からだというのを知り、私の生まれた年でもあるのですごく親しみを覚えました。
「鯉のぼり」の由来は、
中国の故事の中に、流れの激しい滝(竜門の滝)を登り切った鯉が竜となり、天に登った「登竜門」伝説が由来とされています。また、鯉は清流だけでなく、沼でも池でも生きられる生命力の強い魚ということも理由の一つかもしれません。
江戸時代になると町人の間で「登竜門」の伝説にちなんで、
『どんな環境にも耐え、立派に成長するように』
と立身出世を願って鯉のぼりを飾るようになったそうです。
建設業界のイメージ調査
われわれ楓和工業はいわゆる“建設業”です。
昨今の建設業界では深刻な人手不足に悩まされています。
とりわけ深刻なのが他産業に比べても20~24歳の若手人材の在職率が著しく低下しているとともに、15~19歳の入職者も減少していることです。
様々な理由からこのような事態になっているものの、大きな要因の一つとして
●建設業界に3K(6K)のイメージがついている といった点があげられると思います。
あるアンケートで学生を対象に建設業に対するイメージ等を調査したところ
これまでに就職先として、建設業につきたいと思ったこと、考えたことはありますか?
という問いに対し、あると答えた学生は全体のおよそ10%程度だったそうです。
ないと答えた全体の90%にあたる学生に、それはなぜですか?と質問したところ、約半数の学生が「体力が必要」「3K(きつい・汚い・危険」「休みが少なそう」「屋外作業が多い」とネガティブなイメージの回答をしたという結果でした。
わたしはこのネガティブなイメージをもたれているとの回答を見たときに
『楓和工業はそのような会社ではありません』
と胸を張って言うことができませんでした。
嘘でも
体力は必要ありません。
仕事はきつくないし汚れないし安全です。
休みはたくさんあります。
屋外作業はありません。
と、いうことができません。 なぜならばすべて本当のことだからです。
われわれ建設業界は確かに万人受けする職業ではありません。
しかし建設業を就職先に考えたことがないと答えた学生の方々がもたれているネガティブなイメージは、実態もそのままネガティブなことではないとも思っています。
楓和工業の仕事の実態
楓和工業では新規プラントの建設工事現場ではほとんどが屋外作業です。夏はめちゃくちゃ暑いですし、逆に冬はめちゃくちゃ寒いです。雨が降っても、雪が降ってもカッパなどの雨具を着て作業します。
また、建設工事現場にかかわらず1ヶ月程度のメンテナンス工事でも、現場には必ず契約工期と言われる工事期間があります。その工期の中で受注した工事を遂行するために、工事期間中はほとんどが週休1日(日曜日のみ)となります。
また1日の仕事の流れも※現場工事
6:30 | 集合、現場へ移動
7:00~7:30 | 現場到着、身支度など
8:00~17:00| 現場工事
10:00~10:30・12:00~13:00・15:00~15:30| 休憩
17:00~17:30| 片付け、帰り支度、移動
18:00~19:00| 帰宅
と、見ていただいてもわかるように体力も必要ですし、休みも多くありません。
だいたい1日の終わりに携帯電話の万歩計機能を確認すると、10,000~15,000歩くらいになっています。
作業自体も地上から50mほどの鉄骨の上で行う場合もあります。また重さが10,000㎏を超えるような大型の機械を吊り上げ、据付たりと、常に最上級の危険とも隣り合わせです。
仕事中に油断することはそのまま災害へとつながります。
と、ここまで軽く具体的な内容に触れただけでもネガティブなイメージそのままと思われるかもしれません。
現場作業員の声
前述のとおりに、屋外作業はやはり過酷です。 一方でこんな意見もあります。
「夏に汗をかいて働くのって気持ちがいいですよ」
「冬の朝の澄んだ空気ってなんかいいですよ」
「四季を感じたり太陽を浴びて、風に吹かれて雨に打たれたりすると
人間は自然の一部なんだなと実感できます。」 などの意見もあります。
変わっているなぁ~と思われるかもしれませんが、私も外の仕事は大好きです。
夏に汗をかいて働くと、なんか気持ちがいいんです。そして汗をかいて働いた後のビールは格別です!! 冬の寒さは身に沁みますが、空気が澄んでいるからか何だか世界が少しきれいに見えるんです!何より春を待ち焦がれたり、夏を楽しみにしたり、季節の移ろいを日々感じることができ『生きてる』って思えるのです。
3Kについても当社社員は 、
「たしかにきついと思うけど、やりがいのほうが勝っているからあまり気にならない」
「楓和工業の仕事は汚い仕事はほとんどなくて、焼却場などのメンテナンスでチャーと呼ばれる炭状の灰に携わる仕事の時は真っ黒になるけど、専用の防護服に着替えてから作業するので全然問題ないです。そのほかで汚れるのはほとんど砂埃程度などで汚いというイメージはないです。」
「仕事はめっちゃ危険がいっぱいです。だけど危険な仕事に就く前に安全に対する教育や専用の資格の取得など色々支援してもらったり、なにより経験者の人たちと日々打ち合わせや相談、指導などしてもらえるので安心して働いています。」 など話してくれました。
かなりポジティブキャンペーンな感じですが、一部の人にとってはそうなんだぁといった程度に感じていただければと思います。
一生の技術をその手に
楓和工業ではたくさんの職種を一手に引き受け、一つのプラントを作り上げます。またさまざまな機器をメンテナンスし設備の修繕を行います。
溶接、鉄骨、製缶、足場、据付、機械メンテナンス
どれもが職人と呼ばれる技術職です。どれか一つでもしっかりと身につけることができれば一生困らず仕事にありつけるものです。
楓和工業では自分次第でいくつもの技術を身につけることが可能です。
しかしやはり簡単に身につく技術ではありません。
どの職種も早くて3年は下積みからコツコツと頑張らなくてはいけません。
どんな世界でも基本、基礎から学ぶ必要があるようにわれわれの仕事もやはり基本、基礎があります。そして何より実践でそれらを教えられるほど簡単ではありません。
その下積みの期間は、また違った過酷さがあります。
それはやりがいをなかなか感じることができないことで、ネガティブなことを乗り越えられないということです。 そうならないための取り組みはもちろん色々考えながら行っていますが、しかし少なからず『耐える』ことも必要になってきます。
人生の中で、仕事が重要視されない昨今において、なかなか耐えることは容易ではないと思います。
しかし「耐える」は「我慢」とは違います。
「我慢」というのはその時、その場しのぎで、不平不満を持ちながらもしょうがなく乗り切ることを我慢といい、要するに自分優先の考えで目先のことです。
一方「耐える」とは、何かやるべきことがはっきりとしていて、そのゴールに辿り着く為に耐えることを言います。
目先ではなく長期的な目標の為に
耐える=多得るという意味でもあります。
私の仕事に対する信念は、「仕事が楽しくなかったら人生は楽しくならない」です。まれな事例を除いてはやはり人はみな仕事をしなければなりません。そしてその仕事はその人の人生において大部分を費やすものとなります。
その仕事が楽しくないということはその人の人生の大部分が楽しくないということだと思います。
仕事における楽しさは職業で差があるものではないと思っています。
そして仕事における楽しさは決して会社が規定で作るものではないとも思っています。
また誰かが作るものでもないと思っています。
社員一人一人の仕事に対する思いや向き合い方で楽しさは変わっていくと思います。
みんなが楽しく仕事ができるよう縁の下から支える存在になりたいと思っています。
最後までこのブログを読んでくださり、ありがとうございました。
少しでも楓和工業に興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
社員一同お待ちしております。